劔志館 伸心塾

「怖そう」「痛そう」「堅苦しそう」などの理由で敬遠されていませんか? その認識、ほんの一部だけ正しくて、ほとんどの部分で間違っています。

まずは剣道を知って欲しい

剣道になじみのない保護者の方々は「堅苦しそう」「厳しすぎて怖い」などの理由で敬遠されているようです。
また、偏った指導や極度に激しい練習の様子しか見たことがなくて避けている方も多いようです。 さらに、剣道を実際に見たことがない、あるいは体育の授業で少し教わっただけで痛くて臭い記憶しかない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな残念で間違った世間の常識をここで正してゆきながら、剣道の楽しさや有益性をご紹介してゆきます。 その過程で、劔志館伸心塾がどう違うかがわかって頂けるかと思います。

勝負の厳しさを知ることの意義

一対一で勝負をかける!
苦しい時でも努力を怠らない!
その先にある達成感と充実感が人の成長に及ぼす力!

試合に臨めば他の誰にも頼ることは出来ません。自らの気迫と智力、技術と体力で全力を尽くすしかないのです。 それは、子供たちが大人になって社会に出れば必ず必要な能力、直面する厳しい現実です。

劔志館伸心塾の子供たちは、努力の成果として得た達成感の楽しさを知っています。
だから、「剣道がやりたい」「稽古に行きたい」と楽しくイキイキと取り組んでいます。

保護者の眼

褒めて伸ばす狙いがあるのかと思います。先生方が一人一人の動きをよく見ていてくださり、子供にわかりやすい言葉と実技で丁寧な指導をされます。

剣道の理念「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」

人間を作ってゆく

~真剣に臨む姿勢~そこが堅苦しいのかもしれません。

礼儀作法

~日本人が本来持っていた良さ~現代人が学び直す必要があるのではないでしょうか。

その奥深さは唯一無二

他の競技との違いは、試合を見て頂くと良くわかります。

会場内の静寂と緊張感の張りつめた空気、
礼儀作法を知る子供たちの素行、
相手に対する敬意と自らを律する競技中の所作、

スポーツ化していない、本当の武道の姿をぜひ体感して下さい。 そして緊迫した空気を打ち破ってゆく、我が子の姿に感動して頂きたいです。

習い事としての剣道

そのポテンシャルの高さを知って頂きたい

保護者の方に知っておいていただきたい事。それは剣道を習い事としてみた場合、そのポテンシャルが非常に高いということです。
単に体力、精神力、瞬発力の強化だけでなく、人としての倫理を身につけてゆくことが出来ます。
その論拠の一部を有名な文献からご参考に・・・

新渡戸稲造「武士道」より

「あなた方の学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」とこの高名な学者がたずねられた。私が「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい声で、「宗教がないとは。いったいあなたがたはどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と繰り返された。
その時、私はその質問に愕然とした。そして即答できなかった。なぜなら私が幼いころ学んだ人の道たる教訓は、学校で受けたものではなかったからだ。そこで私に善悪の観念をつくりださせた様々な要素を分析してみると、そのような観念を吹き込んだものは武士道であったことにようやく思いあたった。

 外国人の先生と著者が、道徳をいかに学ぶのかとの対話を紹介部分です。
武道を学ぶ過程で道徳心を養い、人格を高めてゆくことが出来る。 現代においてもそれは変わらないと思われませんか?

武道であるが故に守るべきこと

スポーツ化が進んだために武道から本来の姿が忘れられつつあります。
一方、剣道は世界各国で競技人口がどんどん増えており、直近の世界選手権参加国は58を数えているのに関わらず、純粋な武道としての良いところを損なわないため敢えて積極的にオリンピック採用種目になろうとはしないことはあまり知られていません。

~他の武道の轍を踏まない~
確信をもって堕落することを防ぐ目的とはいえ、オリンピック採用種目やプロ競技が称揚される日本の社会で剣道はかなり特殊な競技。
それも一般の方がなじみがない一因でしょう。

打って反省、打たれて感謝

礼を尽くし、自らを制し、相手を敬い、それでいながら相手を打つ。

指導者は子どもたちに自らを打たせます。時に痛かったりすることは当然あります。 でも、それは子供たちの成長に必須であり、その成長の成果であることも。
厳しい稽古を経た子供たちの成長、それは指導者にとっての喜びであり、子供と共に自らを磨く糧になるものです。 また子供たちがお互いに個の鍛練を尽してゆく過程でも同じことは起こり得ます。
仲間と切磋琢磨するなかで、人の痛みを知り、人としての道徳心、やり抜く力、仲間と共に競い合い、力を合わせる姿勢を育んでゆくのです。

結びの文化がもたらすもの

剣道をするうえで必ず必要になるスキルがあります。
それは、紐(ひも)を結ぶこと。

日本古来の結びの文化、紐を結ぶことは一見何でもないような事ですが、実は指先を使う作業が脳細胞の成長に良いことは良く知られています。
しかし、紐を結ぶ必要性は減ってきているため、これが苦手な子どもは非常に多いこと、脳の成長に有効なことに気付いていらっしゃらない保護者の方はまだまだ多いようです。
一度ご家庭で試してみて下さい。(特に後ろ手で結べますか?)
毎回、稽古のたびに紐を結びますので幼少期からの訓練にも最適です。

身体をコントロールする

さらに、剣道の基本動作は日常生活では行わない動きがほとんど。
普段は使わない体の動かし方を身につけるには、頭を使い、自分の動きをコントロールする能力が必要になります。 もちろん運動神経の良い子がはじめのうちは早く上達しますが、最も重要なのは反復練習。
つまり、先生の指導内容をしっかり聞いて粘り強く頑張った子が成果を出す、努力の量だけ強くなる要素が強い競技なのです。

身体だけでなく頭を使う競技

練度が上がってくると試合に出場したり、昇級・昇段審査を受験します。そうなると体力、瞬発力だけでなく戦術や技の出し方によって結果に差が出ることが出てきます。
試合中の一瞬の決断は、人の指示に従って動くのではなく、自分で考え頭を使う。

もうお分かりですね! 剣道が子供たちの自立や成長に良い影響を及ぼすことは自明です。

剣道の試合、見たことある?

地上波テレビ放送は11月3日文化の日で放送される全日本選手権のみ。
試合をご覧になったことのある方は少ないのではないでしょうか? たまに芸能人の剣道経験者の試合が放送されることがありますが、少々物足りない。
(とんでもなく下手な人もいますが)
一流選手の試合を見て頂ければその常識を超える速さに驚嘆されることと思います。

ただ、普通の小学生高学年であってもその打突スピードは速く、普通の方に判断は難しいでしょう。 子供とはいえ全国トップクラスとなれば・・・かつて自分の息子たちとハイレベルな試合に接する機会を多くいただけたこと、今となっては感謝です。

簡単にルール紹介

約10メートル四方の板の間、裸足で防具(面・小手・胴・垂れ)をつけ、竹刀をもって一対一で撃ち合います。

小学生の場合は面・小手・胴、3カ所の有効打突部位を3本勝負、制限時間(通常2~3分)内に2本を先取した方が勝ち。 単に当たれば良いのではなく、「気」「剣」「体」が揃っていなければ一本になりません。
時間内にいずれかが1本先取して時間切れとなればそこで試合終了。基本的に判定はありません。
一本の勝負を一瞬に賭ける、その緊張感はギリギリです。

団体戦

団体戦は一般的には5人(先鋒・次鋒・中堅・副将・大将)で勝ち数と本数を競います。
試合場に入るのは1対1。自分の力だけで戦うしかありませんが、背中には仲間からの熱い視線が!
互いに切磋琢磨してきた仲間の信頼とチームワークが試されます。

個人戦

個人戦はトーナメント戦で勝ち上がってゆきます。制限時間内に一本が決まらない場合、延長戦。
勝負がつくまで息を継ぐ間もない、緊迫した熱戦が繰り広げられます。

武道であるが故の特徴

ここで、剣道の特徴が表れる他の武道や一般のスポーツと違う点を2つ紹介!

①負けるな~、がんばれ~などの声援がない。

試合場で許される応援は原則拍手のみ。そこに盛り上がりと共にどよめきと歓声が沸き上がります。
ありがちなのは観戦している保護者が子どもの応援に夢中になって声を掛けてしまう状況。これをやってしまうと、審判から注意を受けます。
試合者への外部からの声による指示も原則不可。あくまでも立ち会う二人の勝負を見守る、その聖域を外から犯してはならないのです。

②ガッツポーズは許されない。

嬉しくても絶対にダメです。
一本を取った!思わず右手を竹刀から放して小さくグッっとやったりしたら、審判からすぐさま一本を取り消されます。
試合の前後はもちろん、対戦中も相手への敬意・礼を忘れてはならないのです。
礼法が徹底されていること、他の武道や競技の比ではありません。どんなに嬉しかろうと試合場では感情を見せず、相手への敬意を欠かさない。
(オリンピックで柔道選手がガッツポーズをやってるのを見ると目をそむけたくなります。)
これが出来ない様では、剣士と言えないのです。

剣道をやっていてよかったこと

保護者の方の生の声をご紹介します

忍耐力

夏は暑い、冬は寒い中で稽古を休まず頑張り忍耐力が付いた。

努力の成果

自分の努力で勝ち取れた時の喜びは何物にも変えられないなと思います。

将来の糧

勝つためには、人と同じ事をしていては足らないという事、剣道を通じて学べました。
この経験は、剣道だけでなく勉強や生きていく力になると思います。